2018/06/26 10:38
みなさんは、下駄に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
着物や浴衣などの和装を着るときしか出番のないもの、儀式や式典のときに履く、敷居の高いもの……。
そんなイメージを覆すべく、ふだん使いできる履きものとして作ったのが、コルクと奥伊勢大台杉を使った「WA-GETA(和下駄)」です。
通常は履きものの芯材として使われているコルクをあえて表に出すことで、ジーンズやワンピースなどのふだん着にも合うデザインを実現。履き心地がよく、蒸れない、臭わないといった機能性も備えたコルク和下駄の魅力を伝えたい、との思いでMakuakeに参加いたしました。
①自然由来の素材がもたらす、肌ざわりのやわらかさ、心地よさ。
コルクを長年扱ってきた職人技術、60年以上の歴史の中で蓄積された研究データを下地に、直接人肌に触れる履きものに最適な、丈夫でありながらやわらかいオリジナルコルクを開発しました。
②すぐれた断熱性・保温性による、夏は涼しく、冬はあたたかい温度感。
外気温にかかわらず適温を保つのが、熱伝導率が低いコルクの特徴です。建物の床材や敷きマットとして支持されている大きな理由でもあります。
③コルクの中の気泡が生み出す、地面を踏みしめたときのクッション性。
無数にある細胞の中にミクロ単位の気泡が多く含まれているコルクは、いわば「自然のクッション」。軽量で、弾力性にも優れています。
④すぐれた吸湿性による、長時間履いてもベタつかない清涼感。
コルクの中で伸び縮みする気泡が湿度を調節し、汗や脂によるベトつきを防ぎます。ずっと履いていたくなるような清涼感、快適性をもたらします。
⑤ 不快な臭いが発生しにくい消臭性。
長時間履いても、長年履いても、不快な臭いが発生しにくい消臭性も持ち味のひとつ。コルクが靴の中敷きとして好まれる理由です。
圧縮性、弾力性、耐水性、断熱性といった「自然が生み出したテクノロジー」とも呼べるコルクの魅力をぜひ、直接肌で触れるこの「WA-GETA(和下駄)」を通して感じてください。出かけるために履くのではなく、履くために出かける。そんな選択肢も生まれるような履きものづくりが私たちの目指すところです。
時とともに、履く人の足の形に合った変化を遂げていくのは、空気の含有率が高く、弾力性に富むコルクならでは。履けば履くほどあなた好みの形に変わる和下駄ならきっと、愛着を持って使い続けていただけると思います。
※素材の性質上、左右で色差、柄の違いがあります。また、強い衝撃が加わると、商品に欠けやくぼみが生じることがありますが、いずれも自然由来の製品ならでは。ひとつの味としてお愉しみいただければ幸いです。
素材となるコルク粒は、世界の最大手コルクメーカーであるポルトガルのアモリム社から直輸入。地域も限定されている上、樹皮は植樹して20年、また約9年毎の夏にしか採取できない、B.D.という最高品質のものだけを選りすぐって仕入れています。
足への負担を考慮し、花緒や前つぼには靴ずれ等しにくい素材を使用。足について知り尽くした職人が、一点一点、花緒を挿げて(すげて)います。
すべらないように、靴底にはゴムを貼っています。女性用には桜の花びらを、男性用には牡丹をかたどるなど、遊び心も取り入れています。
第二章へ続く・・・